冷たいモノを飲んだり食べたりすると歯がしみる……知覚過敏を放っておくと、身体のあらゆる疾患を招く要因に⁉

エディター / ベネヴィータ編集部

2023-08-12

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暑い日の熱中症対策に冷たい水分補給は欠かせません。
また、仕事終わりの冷たいビールやアイスクリームは、とても魅力的です。
しかし、冷たいモノを食べたり飲んだりすると、歯がしみる…なんて人も多いことかと思います。
冷たいモノを食べたり飲んだりすると、歯がしみるのが知覚過敏。
今回は、ミライズウェルメディカルグループ代表の富田大介先生に知覚過敏についてお話をお聞きしました。

目次

知覚過敏の原因は、歯の奥にある神経を刺激するからです!

日本歯内法学会が20代〜50代に行った調査(2022年9月実施)によると、過去に歯がしみた経験のある人は65.4%という結果が出ています。
では、どうして歯がしみるのでしょうか。
「知覚過敏とは、外部からの刺激を歯の神経が感知して、何らかの痛みや不快感を感じてしまう症状。知覚過敏の原因を、歯の構造から説明していきましょう。歯茎より上の部分…つまり目に見える露出している部分を歯冠(しかん)といいます。この歯冠は3層構造になっていて、一番外側がエナメル質、真ん中が象牙質、一番奥が歯髄(歯の神経)になっています。最表層のエナメル質は硬くて、削る際でも、痛みを感じません。しかし、エナメル質の下にある象牙質は冷たいモノや熱いモノに触れると、その刺激が歯の内部の歯髄(歯の神経)に伝達されて、痛みや不快感を感じるのです」と富田先生。
では、どうして歯の象牙質に冷たいモノが触れてしまうのでしょうか。
「歯茎が下がると、歯の象牙質部分が露出します。これを歯肉退縮といいます。歯茎より下の部分は象牙質と歯髄(歯の神経)の2重構造で、エナメル質は歯茎の下の根元部分には存在しません。つまり歯茎より下の根元部分の歯はエナメル質がなく、そのまま象牙質になっているのです。加齢によって歯茎は下がっていきます。歯の根元部分(象牙質)が露出し刺激を受けると、痛みや不快感を感じるのです。この歯肉退縮という症状…つまり歯茎が下がるのは20代から始まり、40代になると8割くらいの人が歯肉退縮の状態になると言われています」と富田先生。

知覚過敏を放っておくと、どんどん痛みや不快感がひどくなっていく……だからこそ、早期に対策を!

歯がしみるからといって、冷たいモノを飲んだり食べたりしないようにすることは、知覚過敏の根本的解決にはなりません。
知覚過敏を放っておくこと自体が危険です。
私たちのお口の中にあらゆる悪影響が出てくるようです。
「知覚過敏は、自然に完治することは決してありません。知覚過敏を軽視しないでください。知覚過敏を放っておくと、歯ブラシで痛みを感じるようになります。痛みがあると歯磨きがおろそかになって、歯の汚れを落としきれません。歯垢や歯石もたまっていきます。そして、虫歯や歯周病を招く結果になりかねません!」と富田先生。
虫歯や歯周病がきっかけで様々な疾患(関節リウマチ、心臓疾患、糖尿病、アルツハイマー病)に繋がる要因になる…と、富田先生は再三このオンラインのコラムで警鐘を鳴らしてきました。
では、知覚過敏の対策はどうすればいいのでしょうか…。
「知覚過敏は一時的な痛みだから、と決めつけてはいけません。油断大敵です。歯がしみたら、自己判断せずに歯科クリニックで診察を受けてください。知覚過敏の症状が軽い段階で治療すれば、その症状はすぐに和らぎやすくなり、症状をなくすことも期待できます」と富田先生。
歯がしみるようなことがあったら、我慢しないですぐに歯科クリニックに相談することをお勧めします。

この人に話を聞きました

富田大介
東京都出身。歯科医師。 株式会社メディデント代表取締役。 一般社団法人日本オーラルヘルス協会代表理事。 昭和大学歯学部卒。東京医科歯科大学大学院専攻過程修了。同大学非常勤講師。ミライズ矯正歯科南青山、ミライズオーラルヘルス(南青山/銀座)、ミライズクリニック(南青山/銀座)、ミライズラボラトリー(歯科技工所)、メディカルパーソナルジム&パーソナルサウナ「med.」南青山などを運営するミライズウェルメディカルグループ代表。2022年、おクチから「幸せ」になるウェルビーイングメディアBene Vita(ベネヴィータ)を共同プロデューサーとして立ち上げた。

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