ウェルビーイング
医食住メディア

医食住ウェルビーイングメディア

2022.07.15

夏に食べたい! 魅力的な栄養素の持ち主モロヘイヤ【和食ライフ/食材深掘りコラム】

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

一般のスーパーで見かける機会も増えたモロヘイヤ。実は、緑黄色野菜の中でも優秀な栄養素の持ち主であることをご存知でしょうか? モロヘイヤの一体何がすごいのか、以下で解説していきます。ぜひこれを機会にモロヘイヤを手に取る機会が増えると幸いです。

モロヘイヤのここがすごい!

 その1・β-カロテン

モロヘイヤはあのβ-カロテン含有量の高さで有名なにんじんよりも、β-カロテン含有量が高いのです。以下の表で、にんじんを含めたほかの食材と比較しました。モロヘイヤのβ-カロテン含有量はにんじんの約1.5倍、ほうれんそうや西洋かぼちゃの約2.5倍、すいかの約12倍! 圧倒的な数値の高さが伺えます。
◆各食材のβ-カロテン含有量
文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※全て生可食部100gの量
※にんじんは根・皮なし、ほうれんそうは通年平均、すいかは赤肉種
β-カロテンとは、体内でビタミンAに変わる強い抗酸化作用を持つカロテノイドの一種です(*1)。抗酸化作用は老化やガンの原因ともされている活性酸素を取り除く、発生を抑える働きをいいます。

夏の紫外線が強い時期には活性酸素の産生が過剰になり、酸化ストレスを引き起こしやすいといわれています(*2)。美肌には毎日の食事ケアも大切です。できれば毎日、抗酸化作用がある栄養素を含むモロヘイヤのような食材を摂るように意識しましょう。

 その2・葉酸

モロヘイヤはβ-カロテン含有量の他にも、あの葉酸含有量の高さで有名なブロッコリーよりも葉酸含有量が高いのです。以下の表で他の食材と比較しました。
◆各食材の葉酸含有量
文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※全て生可食部100gの量
※ほうれんそうは通年平均
葉酸は体内においてDNA合成に関与したり、ホモシステインが必須アミノ酸であるメチオニンに変化を起こす過程で必要になったりと生態系に不可欠なビタミンB群の一種です。特に妊婦時には通常の約2倍量(*注)を摂取する必要があるといわれています。もし妊娠中に葉酸不足に陥ってしまうと、胎児の神経管閉鎖障害が発症する可能性があります。受胎前後に葉酸を摂ると、神経管閉鎖障害発症リスクが低減するとの報告も数多くあります(*3)。妊娠がわかる前から意識していてもよい栄養素のひとつです。

 その3・ビタミンやミネラル

モロヘイヤは上記の栄養素だけではなく、他のビタミン・ミネラルも多く含まれているのも魅力的です。以下で、モロヘイヤに含まれている主な栄養素と栄養素量をまとめました。
◆モロヘイヤの主な栄養素と栄養素量
文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※α-トコフェノールは実質ビタミンEの指標になります
ビタミン、ミネラルに属する栄養素は、生きる上で必要不可欠です(*4-1,*4-2)。よく、「栄養バランスの良い食事をとりましょう」と耳にすることが多いと思いますが、これは難しくいうと「ビタミン、ミネラルに属する栄養素も含め基準値に達するようにとりましょう」という意味になります。そのため、モロヘイヤのような総合的に栄養素の種類が多い食材を摂ると、人に必要な栄養素摂取量の底上げができるのです。

モロヘイヤは緑黄色野菜の中でも魅力的な栄養素の持ち主!

さて、モロヘイヤのすごさを実感いただけたでしょうか? 知識を身につけたあとは、どう調理して美味しくいただくか。そこで次回のコラムでは、モロヘイヤを使用した美肌和食料理をご紹介していきます。(合田)

栄養豊富なモロヘイヤを使った美肌料理は次回コラムにて。お楽しみに!

【参考サイトと注釈】
(*1)厚生労働省|e-ヘルスネット|カロテノイド|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
(*2)厚生労働省|e-ヘルスネット|活性酸素と酸化ストレス
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html
(*注)日本人の食事摂取基準2020年版では、18歳以降における葉酸の推奨量は240μg/日、妊婦の付加量は240μg/日と定められています。
(*3)厚生労働省|e-ヘルスネット|葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-002.html
(*4-1)厚生労働省|e-ヘルスネット|ビタミン|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-027.html
(*4-2)厚生労働省|e-ヘルスネット|ミネラル|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-035.html

  • 記事をシェア
  • 記事をツイート
  • 記事をLINEで送る

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事

合田麻梨恵

大学在学中に10カ国程、世界各国の料理を食べ歩く中"和食の魅力"に目覚める。大学卒業後、大手コンビニエンスストア商品開発を経て独立。和食文化継承と予防医学発展を掲げ、計28軒の全国にある伝統調味料蔵、燻小屋、漁業、農業の現場訪問や痩身インストラクター、歯科管理栄養士経験などから和食の研究を重ねる。和食ライフスタイリスト養成、健康コンサルティング、WEBコンテンツ企画(WEBマーケティング~監修・記事執筆まで一貫)の他、書籍執筆、メディア出演など。

Ranking

pagetop