ウェルビーイング
医食住メディア

医食住ウェルビーイングメディア

2022.08.19

部位でも違う栄養素。即スーパーで使える!豚肉の選び方~見た目&栄養面から~【和食ライフ/食材深掘りコラム】

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

手頃な価格や汎用性の高さから食卓によく登場する”豚肉”。目利きができるようになると、いつもの豚肉料理をより美味しく、より健康にいただけるようになるものです。そんな目利きを養う学びを管理栄養士・和食ライフスタイリストの合田麻梨恵がご紹介していきます。

スーパーで使える!見た目からの豚肉の選び方!

まずは見た目で豚肉を選ぶポイントをご紹介します。スーパーでお買い物をする時にぜひ参考にしてください。

・赤身部分のピンク色が鮮やか
・脂肪部分の白色が鮮やか
・ドリップ(赤い汁)が出ていない

また栄養価を気にする場合、霜降り(赤身部分にある脂肪)の少ない豚肉がおすすめです。なぜなら脂肪部分よりも赤身部分にビタミン・ミネラルなどの栄養素が高く含まれているためです。

栄養面からの豚肉の選び方!

次に、栄養面からの豚肉の選び方をご紹介します。

◆豚肉はビタミンB1含有量が高い
そもそも肉類の中で豚肉を選ぶメリットは、ビタミンB1の含有量の高さです。以下の表で、肉別同部位の主な栄養素を比較しました。豚肉に含まれているビタミンB1は牛肉と鶏肉の約8〜9倍なのです!他にも豚肉は、ナイアシン・リンを多く含んでいます。

各可食部100g当たりの主な栄養素の含有量
*全てもも/生の値
*文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
ビタミンB1は補酵素の形でグルコースや分岐アミノ酸の代謝に関係しています。そのためビタミンB1不足により、神経炎や脳組織障害のリスクがあるとされているのです(*1)。さらにビタミンB1欠乏症には、ウェルニッケ・コルサコフ症候群があります。ウェルニッケ・コルサコフ症候群はアルコール依存症や重症のつわりなどで起こる可能性があるとされています。心当たりのある方は気を付けましょう(*2)。
◆豚肉の部位別栄養素の違い
豚肉は部位によって含有する栄養素が異なります。以下では主な部位に含まれている主な栄養素を比較しました。かたロースには亜鉛、ヒレにはビタミンB1とビタミンB6が多く含まれています。

各可食部100g当たりの栄養素含有量
*全て赤肉/生の値
*文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
組み合わせる食材の栄養バランスや摂りたい栄養素を考えて、部位を選ぶと良いでしょう。ちなみに亜鉛は免疫系や遺伝系に関与し、創傷治癒や適正な味覚・嗅覚にも重要とされています(*3)。ビタミンB6は体内での100以上の酵素反応や免疫系に関与し、乳幼児・胎児期の脳の発達にも関与するとされています(*4)。

まとめ

スーパーで豚肉を選ぶ時のポイントを、見た目と栄養面からお伝えしました。見た目で選別できると美味しさアップに、栄養面で選別できると栄養アップにつながります。「豚肉」は単なる一つの食材ではありません。部位毎で異なります。今回の豚肉の選び方コラムをきっかけに、部位から選んで見るのはいかがでしょうか。

次回のコラムでは、豚肉の部位の中で最もビタミンB1とビタミンB6の含有量が高いヒレ肉を使った料理レシピをご紹介します。暑い夏でも、パパッと簡単に火を使わずに作れて、栄養素を逃さない調理法のレシピです。ぜひお楽しみにしていてください。(合田)
<参考文献>
*1 厚生労働省|「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書|各論|ビタミン(水溶性ビタミン)|
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586563.pdf
*2 厚生労働省|e-ヘルスネット|ウェルニッケ・コルサコフ症候群|
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-052.html
*3 厚生労働省|eJIM『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』|亜鉛|
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/12.html
*4 厚生労働省|eJIM『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』|ビタミンB6|
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/08.html
  • 記事をシェア
  • 記事をツイート
  • 記事をLINEで送る

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事/合田麻梨恵

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会代表理事

合田麻梨恵

大学在学中に10カ国程、世界各国の料理を食べ歩く中"和食の魅力"に目覚める。大学卒業後、大手コンビニエンスストア商品開発を経て独立。和食文化継承と予防医学発展を掲げ、計28軒の全国にある伝統調味料蔵、燻小屋、漁業、農業の現場訪問や痩身インストラクター、歯科管理栄養士経験などから和食の研究を重ねる。和食ライフスタイリスト養成、健康コンサルティング、WEBコンテンツ企画(WEBマーケティング~監修・記事執筆まで一貫)の他、書籍執筆、メディア出演など。

Ranking

pagetop