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2022.10.31

寒いからって油断していない?薬剤師が教える、かかとの角質ケアで春までにすべすべに仕上げる方法

ライター/片平奈菜

ライター/片平奈菜

夏の間はかかとのお手入れを念入りにしていたけど、寒くなってサンダルを履かなくなったらケアを怠っている方も多いのではないでしょうか?かかとは、他の部位より分厚くて硬い部位なので、専用スクラブなどでケアをする必要があります。監修の「ひでまりメディカル」代表の弘中秀美さんに秋冬だからこそ徹底したいかかとケアについて伺います。

なぜ、かかとが硬くなる?

まずは、かかとが硬くなる理由を伺いました。かかとは体重がかかることやターンオーバーの周期が長いというのがその理由だと考えますが、それ以外にも理由があるのでしょうか。

「そうですね。おっしゃる通り、まずターンオーバーの長さがあげられます。かかとのターンオーバーは約120日で、顔のターンオーバーが約28日周期。4倍くらいの長さがあります。そのため角質ケアを定期的に行わないと、硬くなってしまうのです。また、かかとには皮脂腺がないため、うるおいを守る成分が出ないのも理由の一つです。うるおいの膜を作る力が低いので、カチカチ、ガサガサになりやすいんです」

想像以上にターンオーバーが長いことに驚きました。また、冷え性の方のように足の血行が良くないこともかかとの状態に影響するそうです。しっかりと角質ケアをするとともに、足を温めることも大切です。

かかと用のスクラブの種類について

ボディスクラブとかかと用のスクラブ、どのような違いがあるのでしょうか。

「かかと用のスクラブは、ボディスクラブと比べると、粒子が粗いものが多い傾向です。ソルトスクラブはよりしっかりと角質ケアができるのでおすすめです。またかかとがそこまで硬くない方はシュガースクラブでやさしくケアしても良いでしょう」

いつもボディスクラブでかかとケアをしているけど物足りないと感じる方は、粒子が粗めのかかと用スクラブを使ってみるのがおすすめです。またかかと同様に硬くなりやすい印象のあるひざやひじも同じようなケアをした方が良いのでしょうか?

「そうですね。ひざやひじなども硬くなりやすい部分なので、スクラブをしたり、こまめに保湿クリームを塗ったりすると良いでしょう。またかかとが硬くなりすぎている方は、皮膚科やサロンに行って削ってもらうのもひとつの選択肢として覚えておきましょう」

軽石ややすりなどを使ったケアの注意点

かかと用のスクラブは、手でクルクルと擦るだけでも良いのですが、アイテムを使うとよりしっかりと角質ケアができます。ただやすりや軽石は皮膚に良くない印象があります。そうしたアイテムの使い方について伺いました。

「やすりでも軽石でも使うこと自体は問題ありません。大切なのは削りすぎないことです。特にお風呂で肌がふやけている状態だと、必要以上に削りすぎてしまうことがあるので気を付けましょう。またお手入れの後には、保湿ケアをしっかり行ってください」

かかとが硬くなっている方は、軽石ややすりを使ってケアすると良いですが、やりすぎ注意とのことです。痛くないからといって削りすぎると肌荒れの原因になりますので、気を付けて行いましょう。

かかとスクラブの使用頻度は?

やりすぎ注意のかかとケア、では頻度はどのくらいが良いのでしょうか?

「週一くらいの頻度で良いでしょう。特にかかとが硬くなっている方は週二でも良いかと思います。そして角質ケアを実施した後は、保湿クリームを塗って肌を守りましょう。保湿のために寝るときにはかかとだけのソックスなどを履いてうるおいを保ったり、普段から尿素が配合された保湿クリームを使うのもおすすめです」。

かかとケアで重要なのは削るよりも守る方が重要だと教えていただきました。また角質ケアの後は肌が敏感になっている状態なので、保湿クリームを塗ったりソックスを履いたりして、乾燥を防ぎましょう。

まとめ

今回はひでまりメディカル代表・弘中さんの監修の下、かかとが硬くなる原因やケア方法について詳しく解説しました。ターンオーバーの長さなど硬くなる原因も理解できました。秋になって油断をしてかかとケアをサボってしまっている方は、今からでも遅くはありません。かかと用のスクラブや保湿クリームを使ってガサガサ、カチカチのかかととは無縁で過ごしましょう。(片平)

監修者プロフィール

弘中秀美(ひろなかひでみ)

弘中秀美(ひろなかひでみ)

薬剤師。自分の肌・毛穴トラブルの経験から同じ思いの方の役に立てたらという考えからコスメブランド「ひでまりメディカル」を立ち上げ、今年で10期目を迎えた。今も薬剤師として医療現場に赴く専門家の目線と自分ごととして肌や毛穴トラブルと向き合いながら商品開発に勤しむ。

●ひでまりメディカル https://www.hidemari.co.jp/
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ライター/片平奈菜

ライター

片平奈菜

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ資格とコスメライター資格を持つ美容ライター。エステティシャンと美容部員の経験を活かし、20~40代向けの美容メディアにおいてスキンケアやメイク関連の記事を執筆・監修。新作や限定コスメのチェックは欠かさず、さまざまな商品を試すことは仕事というよりも趣味。季節や肌の状態に合わせ、自分の肌に合う成分のスキンケアアイテム収集に凝っている。

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