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2022.11.24

【知っておきたい!お口の話vol.2】現役歯科衛生士が実証検査! 気になるお口の嫌なにおい…コンビニやドラッグストアで売ってるような口臭抑制商品は効果あるの?/後編

エディター/ベネヴィータ編集部

エディター/ベネヴィータ編集部

前回に引き続き、現役歯科衛生士が実証検査をした研究レポートを編集部がまとめ記事にした後編。お口の中や、歯をウェルビーイングな環境に変えてくれる、とても興味深く、面白いレポートを前編、後編の2回に分けて、小特集。今回は、さらに「唾液の重要性」についても迫ります。

ガムの中でもチューインガムが口臭を抑制する効果が強いワケ!

前編(記事リンク)の最後で述べたように今回の実証検査でニンニクを食べた後、ガム、タブレット、スプレーの中で、1回目の検査、2回目の検査の両方とも一番口臭を抑制する効果が強かったのは、なんと「ガム」でした。さらにチューインガムに甜茶抽出物、または甜茶抽出物とペルオキシダーゼを配合したところ、ペルオキシダーゼ配合による消臭増強効果が認められたと述べている文献があります。

ペルオキシダーゼには口臭を抑制する効果があり、唾液にもその抑制効果が含まれていることから、チューインガムを「咀嚼」することで唾液分泌が促進。さらにチューインガムという形状が、より口臭を抑制する効果を増強してくれると考えられています。

タブレットも口臭の抑制に効果的!? その理由を予測してみた!

同様にタブレットにおいても、スプレータイプと比べてお口の中にいる時間が長いので、唾液から出るペルオキシダーゼが酵素反応を起こして、それが消臭効果に繋がっていると考察。以上の事から、口臭を抑制する効果は、お口の中に滞在する時間、唾液の分泌量が大きく関係していると予測しました。

しかし!口臭ケアで一番大切なのは、ガムでもタブレットでもありません!

今回の実証検査は、あくまでもニンニクに対する口臭を抑制するものであり、食品全般に言えることではありません。一時的な口臭を抑制するものであり、根本的な解決とは言えません。

ガムやタブレットは口臭を抑制するためのサポートであり、根本的な口臭を抑制するには毎日の「お口ケア」が一番大切です。

自己判断は決してしないで!「口臭」の原因はお口の中だけでない!

「口臭」は歯の疾患の問題だけでなく、身体全身の疾患の問題にも繋がっていると考えられています。口臭の原因を、単なる嫌なにおいと自己判断してはいけません。

皆さん!!!「口臭」の原因を把握するためにも、歯科医院や病院での定期的な検診が必要なんです!

最後に! 口臭よりもさらに大事なこと…それは「唾液」の役割を知ること!

唾液は、「咀嚼」「嚥下」「滑舌」「発音」に大きく関連しています。つまり「食べる」「飲む」「話す」といった「お口の行動」全てに、唾液は関与しているのです。それは「味覚」だけでなく、五感全てにも影響していくもの…だと。

特に「咀嚼」は認知症予防、「嚥下」は誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

また、「唾液」は風邪の予防にも大きく関連、つまり「唾液」をきちんと認識して効果を知ることで、コロナ対策にも繋がります!

だからこそ、もう一度繰り返しますが、歯科医院での定期検診こそが重要。それは虫歯予防や歯の管理だけでなく、お口の定期検診が身体全体の疾患、そして認知症の予防にまで繋がるからです。(監修/歯科医師・富田大介、歯科衛生士・富田由美子)

【参考文献】(前編、後編とも)
●Global Healthy Thinking Report/SUNSTAR Group
●白井健雄ら、各種口臭消臭剤について/歯科医学第67巻第1号136〜147ページ,2004
●高垣奈保ら、甜茶抽出物とペルオキシターゼの組み合わせによる酵素的消臭効果/日本食品科学工学会誌第62巻第8号409〜416ページ,2015
●口臭とその低減対策、大平辰郎、口臭とその低減対策、におい誌第44巻第4号229ページ,2013
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エディター/ベネヴィータ編集部

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ベネヴィータ編集部

医食住ウェルビーイングメディアのBene Vita(ベネヴィータ)。

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