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2023.03.11

専門家に聞く「ホワイトニングの最前線」

歯科医師/富田大介

歯科医師/富田大介

トランセントホワイトニングという言葉をご存じでしょうか。トランセントとは「超越した」と言う意味です。安全性と効果を兼ね備えた最新のホワイトニングであるトランセントホワイトニングの詳細について、開発者である大工園則雄氏に伺いました。(監修/歯科医師・富田大介)

矯正治療中にも施術可能

これまでのホワイトニングは高濃度の過酸化水素や過酸化尿素を使い、これら酸化剤を用いるホワイトニングは歯の老化を促進し、エナメル質や象牙質へのダメージ、知覚過敏などにつながることもありました。こうしたトラブルを減らすため、大工園氏は酸化剤の濃度を従来の35%から5.9%まで下げたアルティメットホワイトニングなどを開発してきましたが、トランセントホワイトニングはさらにその先を行き、酸化剤を一切使わないホワイトニングなのです。

これを可能にしたのは医療機器認証高出力パルス青色LEDです。光には多様な働きがあり、サーファーの髪や外に長期間干したデニムが褪色してしまうのも光の働きによるもの。これをホワイトニングに応用し、世界に先駆けて製品化したのが大工園氏です。

青色LEDの青い光は酸化作用がないため、エナメル質や象牙質を傷めません。さらに歯周病菌を死滅させ、エナメル質や象牙質をより強くする働きもあるといいます。有害な酸化剤を用いないため、子供や妊婦、授乳中の方にも安全で、矯正治療中でも施術可能です。

クリニックに厳しい導入基準が

もちろんホワイトニング効果は絶大で、歯の表面だけでなく、血液中の色素や抗生物質(テトラサイクリン)などによる象牙質の着色も分解し、一回の施術で8段階以上のシェードアップが期待できます。さらにEXクリーナーという医療機器の歯磨剤を併用すれば、白さを長期間キープできるといいます。

ただ、このトランセントホワイトニング導入にあたってはクリニックに対し、厳しい導入基準が設けられています。大工園氏はこう語りました。

「患者さんファーストの理念共有がしっかりとできる限られた施設にのみ導入させて頂いております。また、数カ月間にわたる研修後、実技テストを受けていただいております。しかしながら難易度が高いためクリアできる方は限られているうえ、一般的なクリニックはスタッフの流動が激しく高い技術をキープしていただくのが難しいこともあります」
逆にそれだけ厳しい導入基準のあるトランセントホワイトニングだけに、導入しているクリニックは大工園氏から「このクリニックなら任せられる」とお墨付きをもらっているとも言えるでしょう。トランセントホワイトニングが選択肢に加わったことは、これまでホワイトニングをするかどうか迷っていた方や受けたくても受けられなかった方にとって大きな朗報です。(談・大工園則雄/監修・富田大介)
クリニック情報
●ミライズオーラルヘルス 南青山
東京都港区南青山6-12-10 ユニティ南青山1F
TEL 03-6803-8633
https://oralhealth.mirise-ortho.com/
診療時間/10:00-14:00 15:00-19:00
休診日/祝日
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歯科医師/富田大介

歯科医師

富田大介

東京都出身。歯科医師。 株式会社メディデント代表取締役。 一般社団法人日本オーラルヘルス協会代表理事。 昭和大学歯学部卒。東京医科歯科大学大学院専攻過程修了。同大学非常勤講師。ミライズ矯正歯科南青山、ミライズオーラルヘルス(南青山院・銀座院)、ミライズラボラトリー(歯科技工所)、ミライズクリニック(南青山院・銀座院)、メディカルパーソナルジム&パーソナルサウナ「med.」南青山などを運営するミライズウェルメディカルグループ代表。2022年、おクチから「幸せ」になるウェルビーイングメディアBene Vita(ベネヴィータ)を共同プロデューサーとして立ち上げた。

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