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2022.06.23

国民皆歯科健診時代の到来!? 1本でも多く歯を残すための「予防歯科」について(監修/歯科医師・富田大介)

歯科医師/富田大介

歯科医師/富田大介

歯科医院というと多くの人が「痛くなってから行く場所」と考えていることでしょう。しかし、ほとんどの歯科医師、歯科衛生士は「痛みのないときに来院してこそ、それが正しい歯科医院の利用方法」だと言います。歯科衛生士の中野瑠美さんに痛くなる前の"予防歯科"について伺いました。

歯磨きだけでは取り切れない汚れ

「私(中野さん)が患者さんを担当しているクリニック(ミライズ矯正歯科 南青山)は矯正歯科以外に一般歯科も行っていて、歯周病やむし歯などを未然に防ぐ予防歯科、患者さんの生活習慣も視野に入れた歯のメンテナンスであるPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)に力を入れています」

PMTCとは、歯磨きでは取りきれない歯石やステインなどを、クリーニングのプロである歯科衛生士が、専用の器具を使って除去する予防のための施術です。

「どんなにきちんと歯磨きをしている方でも、ご自身で完璧に歯をクリーニングすることはほぼ不可能です。そのため、私たち歯科衛生士が口腔内の状態を定期的にチェックし、汚れを除去することで、初めて口腔内はきれいな状態になります。汚れを放置すれば当然、歯周病やむし歯などにつながりますので、PMTCはとても重要な施術なのです」

歯周病チェックと早めの来院を

なお、PMTCは定期的に実施することになるので、クリニックに結果や処置内容が写真やデータで保存されていればより安心です。それらのデータは次回以降のメンテナンス時に経過記録として活かされるので、データをしっかりと保存しておくクリニックなら、安心して通い続けることができるでしょう。中野さんは続けます。

「歯が抜ける大きな原因となる歯周病は、異常を感じた時には既に重症化している可能性があります。特に1年以上歯科医院を受診していない方は要注意です。お口の中は生活習慣が正直に出ますので、歯を1本でも多く残すために、予防歯科を健康と向き合うきっかけにしていただきたいですね」
実際に以下のような症状がないかチェックしてみましょう。

□ 歯ブラシ時に出血する。または口臭が気になることがある。
□ 疲れた時など歯が浮くような腫れぼったい感覚がする。
□ 以前と異なる歯並びになった。
□ 昔に比べ歯が伸びたような長くなったような気がする。
□ 朝起きた時に頭痛や顎の痛み、肩の痛みがあり、食いしばっているように感じることがある。

1項目でも当てはまった方は歯周病の可能性が高く、複数当てはまった方は、1本でも多く自分の歯を残すためにも、今すぐかかりつけの歯科医院で相談やメンテナンスを。政府が国民皆歯科健診の導入を検討すると「骨太の方針」に盛り込んだことからお口の健康に対する注目度が高まっている今こそ、歯科医院は痛くなる前に行く場所と、考えを改めておきましょう。(談/歯科衛生士・中野瑠美、監修/歯科医師・富田大介)
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歯科医師/富田大介

歯科医師

富田大介

東京都出身。歯科医師。 株式会社メディデント代表取締役。 一般社団法人日本オーラルヘルス協会代表理事。 昭和大学歯学部卒。東京医科歯科大学大学院専攻過程修了。同大学非常勤講師。ミライズ矯正歯科南青山、ミライズオーラルヘルス(南青山院・銀座院)、ミライズクリニック(南青山院・銀座院)、メディカルパーソナルジム&パーソナルサウナ「med.」南青山などを運営するミライズウェルメディカルグループ代表。2022年、医食住ウェルビーイングメディアBene Vita(ベネヴィータ)を共同プロデューサーとして立ち上げた。

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