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2022.06.28

忙しい人や酷暑で引きこもる夏に勧めたい、自宅でできる口腔セルフケア(歯科医師・富田大介)

歯科医師/富田大介

歯科医師/富田大介

口腔内には約700種類の細菌が生息しており、多くの口腔感染症はこの口腔常在菌による内因性の感染症です。口腔感染症から身を守るお口のセルフケアについて、歯科医師の富田大介先生に伺いました。

口腔常在菌と感染症などとの関係

「口腔内には約700種類の細菌が生息しています。これらを口腔常在菌と呼び、多くの口腔感染症はこの口腔常在菌による内因性の感染症で、むし歯菌や歯周病菌は代表疾患と言えます。これら歯周病などの口腔感染症が糖尿病や動脈硬化などの全身疾患の誘因となり、細菌性肺炎などを誘発し、重症化させてしまうことがあります」

「また、口腔常在菌はインフルエンザウイルスを活性化させる酵素であるノイラミニダーゼやトリプシン様プロテアーゼ酵素などを産出し、ウイルス感染を促進させることが数多く報告されています。このことから口腔内を清潔に保つことは、多くのウイルス感染予防にも有効と考えられているのです。だからこそ、見直してほしいのが日々の口腔セルフケアです。仕事が忙しいなどの理由で受診もままならない方もいることでしょう。また夏は酷暑でなかなか出かけるのも億劫になります。そういう場合には、自宅で行う口腔セルフケアが極めて重要になります」

自分の口の中を鏡でチェック!

「まずはご自身の磨き癖をチェックしてみましょう。この時に重要なことは、必ず鏡を見るということです」

チェックポイント1
・左右上下どちらか一方の歯茎が削れて退縮していたり、擦過傷ができたりしていませんか?
・冷たい飲み物が滲みたりしませんか?
「このような方は、歯ブラシが歯ではなく歯茎に強くあたっている可能性が高く、もしくは歯磨きの力が強すぎて歯茎を削ってしまっている可能性があります。再度、歯ブラシがあたる角度をチェックしてみましょう。滲みる症状がひどい方は、知覚過敏用の歯磨き剤などを使用してみてください」

チェックポイント2 
・歯茎が腫れていませんか?
「このような方は、歯と歯茎の境目がしっかりと磨けていない可能性が高いです。まずは、歯茎をマッサージするように磨いてみましょう。歯茎の腫れがひどい方は柔らかめの歯ブラシを使ってください。また、30歳を過ぎると歯周病に罹患する可能性が高くなるため、歯周病予防用の歯磨き剤などがおすすめです」
「自宅での口腔セルフケアを正しく行えば、ウイルスの感染予防になるだけでなく、初期むし歯や歯周病の進行を抑えることもできます。定期的にクリニックに通うのがベストですが、それができないなら自分の口の中のトラブルや悩みとじっくりと向き合ってみましょう。そして時間ができたら、歯周病やむし歯のチェックとプロによるクリーニングを受けていただくことを歯科医師として強くお勧めしておきます」(談・富田大介)
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歯科医師/富田大介

歯科医師

富田大介

東京都出身。歯科医師。 株式会社メディデント代表取締役。 一般社団法人日本オーラルヘルス協会代表理事。 昭和大学歯学部卒。東京医科歯科大学大学院専攻過程修了。同大学非常勤講師。ミライズ矯正歯科南青山、ミライズオーラルヘルス(南青山院・銀座院)、ミライズクリニック(南青山院・銀座院)、メディカルパーソナルジム&パーソナルサウナ「med.」南青山などを運営するミライズウェルメディカルグループ代表。2022年、医食住ウェルビーイングメディアBene Vita(ベネヴィータ)を共同プロデューサーとして立ち上げた。

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